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音楽
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今度の音楽会の切符が二枚あるんです
けど。もし、およろしかったら。
未婚の男性が、未婚の女性を誘惑する、こ
れは常套手段のことば。
こんなときにダシに使われる音楽こそいい
ヅラの皮ですが、反面音楽が二人の気持のな
かだちをつとめるのによいもの、ということ
を物語っているか竜知れません。
女性はムードに弱いといわれますが、ムー
ドに弱いのは女性に限らず、ほんとうのとこ
ろは、男性でも同じです。まして若い人々な
ら、なおのこと。このムτドをかもし出すの
には、音楽がいちばん有力な手段だといえま
しょう。
そこで、夫婦共通の趣味としての音楽につ
あしわらひでさと
いて、音楽評論家の芦原英了氏にいろいろ伺
ってみました。
音楽が趣味といっても、お互いの今の生活
では、趣味が生活の問題と結びつかざるをえ
ません。
たとえば、レニングラードバレエがいく
らよいからといって、二人で一六〇〇円から
七〇〇〇円もかかるのでは、簡単に行ぐわけ
にはゆきますまい。
これでは、夫婦とも音楽に趣味をもってい
る人が行けないでしょう。昔の人なら、ご主
人だけでさっさと見に行ったか竜知れません
が、今の若い人は、自分は見たいけれど、妻
も見たいだろう、自分一人で見るのでは悪い
から、と結局あきらめることになるのではな
いでしょうか。
、音楽会だけでなく、LPなども一枚一五〇
〇円もするのでは、恋愛時代なら多少無理し
てこれらを求めても、結婚してからの生活で
は、なかなか簡単に楽しむどいうわけにゆき
ますまい。
そこで、ラジオ、テレビなどを活用して、
いわゆるカンヅメ音楽での楽しみ方を考えた
いのです。
生の音楽を聞くには高価だから、一つのや
り方としてよいカンヅメ音楽を聞くことでが
まんするというわけです。しかし、これには
よいカンヅメーよい音質のラジオを用意す
るようにしてください。
また、音楽を楽しむというのは、とかく与
えられたもめだけを受け入れて楽しむといヶ
傾向が今までは強かったように思われます。
外国では、夕食のあとなど、みんなで楽器
を鳴らしたり、歌をうたったりじて、家庭音
楽会をのびめびと楽しむことが多いのです。
自分たちがやって、それを楽しむ1今の
若い人々はそれができるはず。楽器がなけれ
ば、歌うことだってできますし、ピアノも、
今は月賦で容易に手に入れることもできまし
よう。もちろん、お互いに専門家ではないの
で、へ、たで竜よいのです。ただ、音楽を自分
たちでやって「楽しむという、そのことをたい
せつにしたいのです。
恋愛時代はそれができても、家庭に入って
からはそれができないー
ご主人は夜、疲れて会社から帰ってくる。
奥さんはいっしょに楽しく楽器を鳴らそうと
思って、はりきって待っている。ご主人は疲
れているから、それどころではない。
こんなことから、結局やらなくなってしま
うわけです。-
恋愛時代はお互いに努力するから、疲れて
噂いて亀、なんとかそれをカバーしてやってゆ
きますが、結婚後はそれがだめになってしま
ヶのです。
やはり、いつまでもお互いに努力する気持
をなくしてはならないもの。疲れていても、
毎週きちんと、予定した時間に、二人で音楽
を楽しむことを守って、奥さんの期待に答え
てやる、といういたわりの気持をもちつづけ
ていたいものです。
ご主人がうわきをし、奥さんがヒステリー
を起こす、というのも、その原因を考えてみ
ると、お互いが相手の気持を察してやるいた
わりの気持をなくしてしまうこどにあるので
はないでしょうか。
しかし、いくら相手の気持看察してやると
いっても、この趣味の問題については案外根
深いものが残るようです。
一見、どうでもよいようなこの趣味につい
ての興味のもち方が、夫婦の離婚の原因にな
ったりします。
趣味については、育った環境の影響を受け
ることが多く、なかなかその考え方を変える
ことはできないのです。
そこで、できれば、似たような環境で育っ
た二人が結婚するのが、望ましいこと。
音楽についても、一人が、ひどく好きなの
に、片方が全然きらいというのでは、ちょっ
とぐあいだ悪いのです。竜ちうん、同化し合
うこともありましょうが、どうしてもきらい
というのでは、たとえどこかで妥協しても、
いつかはその木満が爆発しないとは言いきれ
ません。
しかし、特にきらいというのではなく、今
までチャンスがなかったと匝う人なら、、じゅ
うぶんに好きになって、夫婦で音楽を楽しむ
こともできます。
それには、まずいろいろな音楽を聞くこと
歩必要。いろいろ聞いているうちに音楽にも
慣れ、その楽しさもわかってくるはずです。
また、かつては、クラシック(古典音楽)の
好きな人は、ポピュラー(流行音楽)がきらい
だったり、ジャズが好きな人はクラシックに
興味がもてなかったりということがありまし
たが、最近の若い人は、そういうことが少な
くなってきているようです。
腕を組んでロシア民謡や、ジャンソンを合
唱してきたのが、今の若い人たちです。
都会では、学生時代にサークル活動や、い
ろいうな集会を通して、就職してかちも会社
の内外で、この合唱をつづけてきたでしょう
し、地方でも、青年団や青年集会などを通し
て、合唱するという習慣は、広くはぐくまれ
、てきています。音楽を楽しむことは、恋愛時
代までは、ごく自然に身についているはず。
結局、夫婦が努力して、お互いの趣味や好
みを合わせてゆくようにし、しあわせを作り
あげてゆくことがたいせつ。
-もし、二人と竜ボ音楽に興味をもてる場合
には、のびのびとそれ巻楽しむ習慣をつける
ことで、二人だけのムードを作吻あげてほし
いのです。
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